Work in progress, パターン修正



WORKERS、明らかに昔に比べて更新頻度が減っています。
その原因が、CAD(型紙をひく機械)をレンタルから、自前に変えたが為、微妙なラインの修正とかについはまってしまっているからです。

本日の非常に微妙な仕事はこんな感じです・・・




袖のパターン。外側が元の線、それを0.42内側の線に修正しました。
4ミリ!と思われるかもしれませんが、ひいてる側からすると気持ちが悪いのです。その原因が・・・




元のパターン、これを縫った状態につなげたもの。
とんがったようになってつながりが悪いです。

正直、この程度であれば工場で縫う時にある程度手練手管はしてくれるのですが、やはり気持ちが悪いので修正します。



修正後。これでもまだちょっと気にいりません。
この後、右側、もう少し出そうかな、という部分を出して、全体として良い線になるまで修正を繰り返します。

この手の作業、元々、手でひいていたころは薄くすける紙+ルレットという道具を使って跡をつけてなぞる事でやっていました。
それがデジタルに置き変わったわけです。

こういう作業も、どこまでやるかなのですが、やっぱり気になりだすとついつい追いこんでしまいます。
「どうせ人の手で切って、縫ううちにいくらでも誤差が出るんだから、多少のパターン誤差はかまわない」
という人もいれば
「誤差が出るんだから、なおの事、最初の型紙だけは精密に作らないと」
というパタンナーさんも居ます。

私は、どちらかというと後者の側ですが、それでも、全型、すべての線が100%満足いくかと言われればそうでは無いです。時間の制約もあり、その時のベストは尽くしても満足する事はありません。

それでも、常に100%を目指して目の前の作業に打ちこんでいきます。