L.L.Bean Maine


5月に一週間ほどニューヨーク・ボストン・メインに行ってきました。
一番の目的はこのメイン州フリーポートにあるL.L.Beanのフラッグシップストア。

今ではだいぶ様変わりしてしまいましたが、私にとって初めての「アメリカ衣類」と言えばLLBeanなのです。高校時代、空前の円高。そんな時に、イーストベイで注文するNikeのスニーカーと並んでお気に入りだったのがLLBeanでした。

当時すでに米国製だけではなくなっていたけれど、そのラインナップの豊富さ、サイズの大きさに圧倒されつつ、シャツやフリースなどを買っては着ていました。

私は昭和53年生まれ。Made in USAカタログも、POPEYEもすべて後追いの世代です。本当は、当時のLLBeanを見たかったし、今は何も残っていないかもしれない・・・と思いながらも、何か痕跡が無いかと探しに行きました。




古いMADE IN USAカタログに乗っていた当時の社屋。この写真片手に建物をあちらからも、こちらからも見てもどうも窓の形や階数が合わない。

そこで、店内でも年配の店員さんに写真を見せて聞いてみると、確かにこの建物はこのFlagship Retail Storeの建物だと思うけど、完全にリノベーションされてしまったのでこれがどこだったかはわからないな~だそうです。

他の店員さんにも聞きたかったのですが、メモリアルデイ前の日曜日。忙しそうだったのでさすがに遠慮しておきました。









店内の随所には、LLBeanの歴史を感じさせる展示があります。
アウトドアウェアが大好きなうちのモデルが見たら一日中居られそうな面白い写真や展示ばかりです。
こういった広告のうまさは本当にアメリカらしい。
正直、今の商品構成はアウトドア一辺倒というわけではありません。それでも「ヘリテージ」「伝統」とか、そういった自分のブランドの「ブランドらしさ」の表現では他のブランドよりもいまだに一歩、二歩先を行っているように感じました。

結局、今回も「行ってみたら、それそのものは無かった」ということが分かったのですが、その行くことが、感じることが大事だと思います。

強烈にあこがれるアメリカ、そこから今の仕事を選びました。だからこそ、アメリカに行って、その自分があこがれたものの原点を目で見て、肌で感じることがまた次の活力になるのです。